100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

畝傍山
【うねびやま】


橿原(かしはら)市畝傍町,近鉄橿原線畝傍御陵前駅から西へ約900mのところに位置する山。標高199m。地質は周囲の花崗片麻岩中に黒雲母安山岩が噴出したもので,山容は鐘状を示すが原形ではなく,下方は沖積層に埋もれ,上方も浸食を受け現在の形になったもの。周辺には橿原神宮・神武天皇陵など史跡が多く,式内社畝火山口神社が鎮座する。奈良盆地南部に鼎立して浮かぶ大和三山の1つとして,古くから人々に親しまれ,「古事記」に「狭井河よ雲立ちわたり畝火山木ノ葉騒ぎぬ風吹かむとす」,「万葉集」に「思いあまり甚もすべ無み玉襷畝火の山にわれは標結ふ」(1335)と詠まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7165666