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馬見丘陵
【うまみきゅうりょう】


奈良盆地の西,北葛城郡の河合町・広陵町・上牧(かんまき)町と香芝市・大和高田市北部まで及ぶ洪積世台地。南北約7km・東西約3kmの楕円形で,東は高田川,西は葛下(かつげ)川,北は大和川によって限られる。台麓45~55m,台高70~80m,比高25m,南から北に向かって緩やかな傾斜を示す。樹枝状の谷を利用した小溜池群と,起伏する多くの丘陵の支脈とは,盆地と異なった景観を示す。別名を豆山と呼び,「豆山三里小石なし」といわれたように古くから開拓されている。牧・馬・駒などの文字のついた地名から丘陵上が牧地であったことが推定できる。中世,丘陵西部に片岡城が築造された。近年この地域の住宅開発は目ざましく西大和ニュータウンをはじめとする大型団地開発が進行しつつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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