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伯母子山地
【おばこさんち】


県南部の吉野山地のうち,山地を南流する十津川の渓谷以西,和歌山県との県境に連なる山地。北は和歌山県下の高野山に接し,県境をなす南北性の稜線上には陣ケ峰・白口峰・護摩壇山・鉾尖岳・牛廻山などがあり,南縁は東西に連なる果無山脈に接する。この主脈より東方,十津川方面に数条の支脈を派出する。ほぼ山地の中央,吉野郡野迫川(のせがわ)村と十津川村の村界をなす支脈上に伯母子岳がある。山地を刻む川原樋川・神納川・西川・上湯川は鋭いV字状の谷を形成するが,谷壁斜面の上部は相対的に傾斜が緩やかである。主稜線付近では起伏も相対的に小さく山頂緩斜面の認められるところもある。野迫川村西域は小起伏山地となって高野山方面に接し,道路も高野山に接続している。県境をなす主脈や伯母子山付近は高野竜神国定公園に含まれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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