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笠山
【かさやま】


桜井市北東部にある山。標高516m。大和高原,竜王山の東方へ延びる山系の東端に位置する。笠に似た山体を示し,山名となった(大和志)。荒神が祀られ,笠山荒神と称され,笠山荒神社がある。三宝荒神と称し,竈神として古くから信仰がある。また山麓に竹林寺,その下方に妙円寺があり,伝説の笠を保管している。「万葉集」に「雨降らば着むと思へる笠の山人にな着せそぬれはひづとも」(374)と詠まれている。なお,初荒神の正月の大祭には,京都・大阪・和歌山の各講社からの参拝者でにぎわい,近年,柳本方面の裏門に石の角標と木の鳥居が建てられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7166082