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葛城川
【かつらぎがわ】


葛城山脈の葛城山より金剛山までの東斜面を流下する諸川が集まり,御所(ごせ)市―大和高田市―北葛城郡広陵町を経て同郡河合町に至り曽我川に合流する。延長23km,流域面積44km(^2)。水源が花崗岩の山地であるため真砂の搬出量が多く,平地部では天井川になり,東隣を並流する曽我川より河床が高い。元文5年佐味村から森脇村までの地域に降った集中豪雨により,水嵩が増し,御所へ入る手前で堤防が決壊,西御所村の半分以上を押し流したという大水害(御所流れ)が発生した。この御所流れの善後策としては,川上の大井田(多田)より,川下の箸尾まで30余か村の共同訴願により幕府より補助金を受け,川底を掘り下げて築堤を完成させた(御所市史)。多田より箸尾に至る堤防上は,両岸とも主要交通路として利用されている点で,隣接の高田川・曽我川・飛鳥川と異なっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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