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象山
【きさやま】


「万葉集」巻1に,持統天皇が大宝元年吉野宮へ行幸した時,高市連黒人の作歌として「大和には鳴きてか来らむ呼子鳥象の中山呼びそ越ゆなる」(70)と詠まれ,同巻6にも,聖武天皇が神亀2年吉野離宮へ行幸した時,山部宿禰赤人の作歌として「み吉野の象山の際の木末にはここだもさわく鳥の声かも」(924)と歌われる。現在の吉野町喜佐谷の西方に位置する山に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7166434