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国見山
【くにみやま】


七曜岳・国見七曜岳・国見岳とも称す。吉野郡の上北山村と天川村の境にある山。標高1,655m。地形図上に別々に記されている七曜岳と国見岳は一つの山である。大普賢岳から南西に続く岩峰で,大峰75靡の一つで59番目の行場。「大和志料」には「川上村大字伯母谷の西南にあり笙ノ岩屋はその半腹にありて,僧日蔵修法の旧跡なり」,「大和名所図会」には「伯母谷村の西南にあり巌巒そびえ,林壑邃深にして山路険しく人跡絶えたり,これより西南を峰中といふ」とある。これらの記述からすれば国見山は大普賢岳にあたり,現地を確認せず記述したものであろう。なお,「新古今集」には日蔵の「寂莫の苔の岩戸のしつけきに涙の雨のふらぬ日そなき」がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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