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黒添池
【くろんどいけ】


生駒市高山にある池。古くは黒溝の池ともいった(大和志)。古語に山に沿う地を「クロ」といい,クロに沿った谷の池の意と考えられる。また一説に蔵人頭の田畑を灌漑するので,その施工した池ともいう。元来は惣池として自治体全体の池らしく,「北倭村風俗誌」によれば,「寛永元年開掘,宝永二年東西二百五間南北四十八間に及び,黒蔵池と広称」とある。享保17年・元文3年・明和5年に修理拡張した。現在は面積1万6,000m(^2),定水量12万m(^3),掛り井手25井手,受益面積70ha余。富雄川に井堰水口を築き,用水は日割時間割制で上中下に区分する。隣接する高山溜池の築造により,非常渇水時に使用する予備的存在となる。一方では黒添池はその周辺を含めて,レジャーやハイキングの適地として,キャンプ場や貸ボートなどの設備もそろい,京阪神間の人気を集めている。周辺は金剛生駒国定公園に属し,大阪府民の森(交野市)にも隣接している。生駒八景の1つに選ばれ,夏季に訪れる客も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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