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三津河落山
【さんづこおちさん】


大台ケ原の北端,吉野郡川上村・上北山村,三重県宮川村の村境付近の総称。標高1,654mで,紀ノ川・熊野川・宮川の分水嶺にあたる。三津河落という名はこれに由来する。日本鼻・大和岳・如来月といった小ピークからなり,如来月が三津河落の最高点。大和岳のすぐ南西の中腹を大台ケ原ドライブウエーが走る。「吉野郡名山図志」に「日本がはな〈これは低き山なり。この山中の水,日本が谷へ流るるなり〉如来附〈三途川落に添へる小山なり。三途に附きしゆゑ,如来附といふ。高山にあらず〉三途川落 大台一の高山なり。北東の隅にして,その尾,伊勢大杉山に続く,紀の川・宮川・新宮川の水源なり〈三途川落に登れば渓筋三方へ分れたり。一方東は宮川に出,一方北西は紀の川に出,一方西南は大台に入りて新宮川に出る〉」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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