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高取山
【たかとりやま】


「たかとりざん」とも呼ばれ,竹取とも書いた。高市郡高取町の南東部にある山。標高583.9m。山頂に高生(たかばね)神社・高取城があった。「大和名所図会」には「鷹鞭山」と記され,「土佐町上方にあり。今は高取山といふ。山勢峭抜として,一群の主山とす」とある。また「高取山城は土佐町を登る事五十余町なり。坂路羊腸たり。是要害の地,南朝こゝに築きて北兵を禦ぐといふ」とあり,さらに竹取について「今は高取と書けり。詞林採葉に曰く,竹取の翁の旧跡は,大和国の竹取の城とて,おどろおどろしくきこえしこれなりといふ。竹取物語の翁は駿河国大綱の里に住みし人なれば,別の人にぞ侍りなん」と記している。「狩人のこぬ日ありとも鷹鞭の山の雉子はのどかからじな」と「相模家集」に詠まれる「鷹鞭山」も当山をさす。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7167815