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高円山
【たかまどやま】


奈良市白毫寺町の東方にある山。標高432.2m。「大和志料」には「白毫寺ノ上方ニアリ故ニ白毫寺山トモ称ス」,「大和名所図会」には「三笠山の南にならびたる山なり」と記されている。当山は古くから数多く歌に詠まれており,「猟高の高円山を高みかも出てくる月の遅く照るらむ」「ますらをの高円山に追めたれば里に下り来るむささびそこれ」など,高円山の題材として桜・黄葉・野火・月・むささびなどが詠み込まれている。ほかに「高円」「高円の野」など「万葉集」では,30首以上に及ぶ。「新古今集」「続後撰和歌集」「玉葉和歌集」「続千載和歌集」「新拾遺和歌集」などにも見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7167834