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滝川
【たきがわ】


上牧川ともいう(大和志)。北葛城郡上牧(かんまき)町南部の馬見丘陵に樹枝状の支谷を形成し,同郡王寺町の東部をかすめ,同郡河合町薬井で葛下川に合流する。葛下川の一支流。延長5.0km,流域面積6.6km(^2)。馬見丘陵は洪積層の丘陵で耕地化が早くより進み,昭和55年の流域内耕地面積は194.9haだが,滝川の流量は少なく,用水期には著しく渇水し河川の利用価値は低い。そのため樹枝状に発達した浅い支谷を利用して小規模な溜池が多数構築され,奈良盆地における典型的な溜池灌漑地域を形成している。昭和47年の河川現況調査によると,流域内耕地面積216haのうち,水田が151haも占め小規模河川としては,水田化比率が高い。昭和40年代に入ると馬見丘陵一帯に大規模な宅地開発が進行,流域北部では昭和43年から西大和ニュータウンの造成,流域南部では同47年より真美ケ丘ニュータウンの開発が開始。上流には牧野古墳がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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