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滝坂
【たきさか】


奈良市街東端の高畑町から春日山と高円山の間の能登川上流の渓流沿いに石切峠まで登る石畳敷の道。石畳は江戸中期に奈良奉行によって敷かれたといわれ,昭和初期まで柳生方面から米や薪炭を牛馬の背で運んだ柳生街道の一部である。滝坂は中世の石仏の多いことで知られ,寝仏(室町前期)や断崖に刻まれた弥勒磨崖仏(鎌倉期,別名夕日観音)などの崖仏,さらに荒木又右衛門が試し斬りをしたといわれる伝説の首切地蔵などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7167862