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津風呂川
【つぶろがわ】


宇陀郡大宇陀町の関戸峠付近に源を発し,大宇陀町内で大蔵川・栗野川・田原川を合わせ,吉野郡吉野町に入って小名川を合流し,色生(いろう)付近まで南流する。ここから南西流して,昭和37年に完成した津風呂ダム貯水池に注ぐ。ダムから流出後,さらに西へ流れ,吉野町河原屋で吉野川右岸に注ぐ。1級河川。流長18.1km,流域面積40.0km(^2)。壬申の乱の際,吉野を脱出し東国へ向かった大海人皇子ら一行のうち,妃の菟野皇女は輿にのって従っていたが,「津振川」に至り,車駕が初めて到着したとある(天武紀元年6月条)。ツブロはツボクラ(壺谷)がツブラに転訛したもので,山峡の意味であるという(吉野町誌下)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7168135