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屯鶴峰
【どんづるぼう】


香芝市にある,北は田尻峠から南は穴虫峠に至る約1,600mに及ぶ景観。二上山の雌岳の流紋岩の活動に伴って堆積した白色の厚い凝灰岩からなる深谷,奇峰,土柱からなる。地質的には屯鶴峰の奇勝は上部ドンヅルボー層からなり,白色凝灰岩と凝灰角礫岩との互層で,150m余の堆積がある。硬軟の地層によって構成されているため選択浸食によってケスタ地形が各所にみられる。現代では山頂部には植生をみない。名の由来は松林のなかに鶴が屯するようであるからともいう。昭和26年県天然記念物に指定。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7168334