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八幡池
【はちまんいけ】


「かがみいけ」ともいい,鏡池とも書く。奈良市雑司町,東大寺中門の南東に所在する放生池。東大寺の建立に伴って築造された池ではなく,正倉院所蔵の天平勝宝8年の東大寺山堺四至図(荘園絵図集成)には描かれていない。かつては東南方の山地がさらに西方まで延びており,現在の八幡池の場所にも小さな谷川が流れていたと考えられる。中世に,この小川を中門前で埋め立てたためにできたものである。池の周囲は約300mであり,東端には厳島神社を勧請した小祠を祀る中島がある。毎年5月2日の聖武祭には,この中島の西側前面すなわち参道に面した池の上に舞台が仮設され,古舞が舞われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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