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百貫川
【ひゃっかんがわ】


高市郡明日香村にある木之葉井手から引水し,飛鳥・雷を経て米川支流の中の川へ合流する小河川。1級河川。延長450m。流域面積0.2km(^2)。木之葉井手より一部は改修され,吉野川分水の通水後は,その水路として使用されている。当川の用水をめぐり元禄年間に上流の高市郡飛鳥・奥山・雷の3か村(現明日香村)と下流の十市郡木之本・下八釣両村(現橿原(かしはら)市)との間に水論があった。争論の末,上流3か村が井手の水を4日4夜取水後,5日目は一昼夜を下流の両村に直流させるべしとの裁定があった(飛鳥区有文書)。この水論が長年にわたり,経費も多額であったことから百貫川と呼ぶに至ったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7169104