細川山
【ほそかわやま】

高市郡明日香村細川の東にある山。標高522m。多武峰の支峰をなす。「万葉集」巻７に「南淵の細川山に立つ檀弓束巻くまで人に知らえじ」とあり，「衣笠内大臣歌合」にも「南淵の細川山そ時雨ふるまゆみの紅葉今さかりかも」と詠まれている。当山と南淵山の間の谷を冬野川（細川）が流れ，祝戸で稲淵川と合流し，飛鳥川となる。この谷は明日香と多武峰を結ぶハイキングコースとなっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7169382