100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

竜王山
【りゅうおうざん】


天理市東南部にある山。標高586m。「万葉集」巻2に「衾道を引出の山に妹を置きて山路を行けば生けるともなし」と歌われており,「大和志」に引出の山の位置を朝和村萱生(現天理市萱生)と藤井との間にあるとする記述がある。竜王は水の神で山頂近くに2つの竜王社があることから,この山は周辺の農村から雨乞の山として信仰されたものと考えられる。戦国期に十市遠忠により竜王山城(十市城)が築かれ,南城と北城の土塁跡が残る。山頂からは奈良盆地,金剛・生駒の山並みが一望できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7170098