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掖上池
【わきがみのいけ】


飛鳥期に見える池名。推古天皇21年,「掖上池,畝傍池,和珥池を作る」と見え(推古紀21年11月条),持統天皇4年には「天皇,腋上陂に幸して,公卿大夫の馬を観たまふ」とある(持統紀4年2月壬子)。「大和志」は現在の御所(ごせ)市井戸とするが,「地名辞書」は同市池之内に比定する。池之内の集落の北西には池田の小字名が残り,この周辺の条里地割が乱れている。なお,孝昭天皇は「掖上の池心宮」(孝昭紀元年7月条)を宮室としたとあるが,葛城諸宮の伝承は記紀編纂段階に近い頃に成立したと推測される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7170157