悪四郎山
【あくしろうやま】

西牟婁(にしむろ)郡中辺路(なかへち)町の十丈峠から北東約1.1kmにある山。標高781.6m。牟婁帯上部と呼ばれる古第三紀層で，主として砂岩からなる。熊野街道は山頂の北西山腹を迂回して通る。悪四郎とは十丈に住む大力で頓智にたけた伝説上の人物（修験者であろう）で，山名となるほか，悪四郎を祀る神社や，悪四郎の屋敷跡と伝える所もある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7170225