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大川峠
【おおかわとうげ】


和歌山市深山(みやま)から約2km,主要地方道岬加太港線が同市大川へ越える辺り,和泉山脈西縁の峠。標高138m。眼下に紀淡海峡に浮かぶ友ケ島の美景が眺望できる。峠を境にし,南の深山・城ケ崎の地域は,明治21年から由良要塞司令部所管の要塞地帯で,砲台が構築され,大正9年深山重砲兵連隊が置かれたが,第2次大戦後解体,昭和22年国立和歌山病院に,同36年加太国民休暇村に指定される。峠を北へ越えると大川八幡神社の鳥居前にでる。ここから海岸の松並木を山手に折れ2分ほど登ると報恩講寺の山門に着く。ここには法然上人像があり,毎年10月21日の報恩講に多くの参詣者でにぎわう。以前の峠道は林道であったが,大阪府多奈川小島への道路が昭和47年4月18日に開通,幅約6.5mの舗装も完了。近年釣り客や海水浴客などが加太・磯ノ浦へ向かい交通量は増加している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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