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桜峠
【さくらとうげ】


伊都(いと)郡高野町高野山奥の院の東,摩尼山(1,004m)の南にある峠。標高900m。県道高野辻堂線が通過する。峠は高野参詣道七口の中,東口(大峰口)に当たるもので,高野町の小安―樫原―平原―杖ケ藪から河合橋に,また,陣ケ峰(1,105.8m)の北東天狗木峠(980m)を越え奈良県野迫川村柞原(ほそはら)・今井および上垣内・立里(たてり)方面へ通じている。峠名は「続風土記」に「南村より高野へ越える道三筋あり,摩尼山の南にあるを奥院峠といい其南三町を桜峠という,峠の下二町許に尊海桜という古木の桜二株あり,其余此道筋に桜を多く植えて古木多し,春は山僧の遊覧に供する為なり」とあり,峠道筋に桜が多いことにちなむ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7171707