三国山
【さんごくやま】

七越山・横山などともいう。伊都(いと)郡かつらぎ町と大阪府和泉市・河内長野市の境界にある山。標高885.7m。和泉山脈の中央部紀泉高原の中で最も高く，紀伊・河内・和泉の３国の境をなすことからこの名がある。「狭衣物語」に「和泉なる横ケ岳」とあるのは当山のことで，古くは一乗ケ岳とも称した。山上からの眺望は，河内平野を越え，淡路島，六甲山脈にまで達し，南方には金剛・大峰・高野の連山を望む。ことに新緑，ツツジのころは鮮やかな景観を呈する。頂上周辺は現在ナイキ基地の航空路監視レーダーが設置され，立入禁止となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7171756