100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

十丈峠
【じゅうじょうとうげ】


西牟婁(にしむろ)郡中辺路(なかへち)町の大川と大内川の間にある峠。標高569m。富田(とんだ)川水系と日置(ひき)川水系の分水嶺に位置する。熊野街道は高原から大門王子に上り,尾根伝いに当峠を縦断し,悪四郎山(781.6m)北麓からさらに尾根伝いに逢坂峠へ向かっているので,ここでは峠としての役割はない。江戸期には茶屋があったというが,明治以後の道路は富田川沿いに上って逢坂峠へ向かうようになり,現在は人家がない。古道は整備されて通行可能。峠のすぐ東に重点王子跡がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7171966