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城ケ森山
【じょうがもりさん】


日高郡龍神村にある山。標高1,268m。日高・有田(ありだ)の郡境に連なる城ケ森山脈(白馬山脈)の主峰で,県下第3位の高峰。山名の由来は未詳だが,「じょう」は犬ケ丈などと同じく山の頂上を意味する方言(古語)で,城とは関係がない。地質は中生代白亜紀層,砂岩と頁岩の互層で,山頂平坦面がある。護摩壇山と同じ前輪廻性の準平原遺物で,北東にある小森峰(1,277m)まで1,200m内外の平坦地が続く。中世以来竜神往来として有名で,有田郡から当山を越えて竜神温泉に通じる古道があった。「続風土記」に「小森より西北在田郡山保田荘堺城ケ森まて二里なり,是を府下よりの温泉に浴するものの街道とす」とある。近世は若山道(名所図会)とも呼ばれ,現在は登山道として利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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