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白馬山
【しらまやま】


日高郡美山村と有田(ありだ)郡金屋町・清水町の境にある山。標高957.3m。「続風土記」宇井苔村の項に「村の東にあり峰まて十八町日高郡川上荘愛川(あたいがわ)村の小名李と山ノ保田荘川合村と三所の迫なり此辺の高嶺なり白馬の志良は著明(シルキ)意にて著場(シラハ)の義なり特出の山をいふならむ」とあり,日高・有田両郡の郡境を東西に走る白馬山脈のほぼ中心にある。御手印縁起高野山図に白馬の名があり,山保田荘の古地図(清水町誌史料編)にもヤハズまたはシラマともいうと記されている。清水町川合から当山中の久保の峠を越えて美山村愛川の李(すもも)に至る古道がある。「日高郡誌」によれば,山頂は久保の峠の西10余町の所にあり,有田郡内では矢筈岳・大田山などに連なり,修理(すり)川・有田川の岸に至るとある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172018