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薄峠
【すすきとうげ】


伊都(いと)郡高野町の南部,大滝にある峠。標高1,012.4m。峠道は町道が通過するが,高野山内から峠までは幅約3m,峠から大滝までは険しい山道となっている。高野参詣道七口のうち,大滝口(熊野口)の果無(はてなし)越えの街道は奈良県十津川村から伯母子峠を越えて野迫川村に入り,北股・上垣内を経て,県境を越え大滝から当峠を通って高野山内へ入る道で熊野への小辺路(こへち)の名がある。峠は大滝と高野山を結ぶ重要な交通路で,木炭・スギ・ヒノキ材の箸等を急坂を背負って運搬したが,現在は高野竜神スカイラインを利用するため,一般道路としてほとんど使われていない。峠一面ススキが群生し景色が良いため薄峠の名がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172134