修理川
【すりがわ】

白馬(しらま)川・本谷川ともいう（有田郡誌）。有田(ありだ)郡金屋町南部を流れ，有田川に注ぐ２級河川。延長8.25km。県の中央部を二分して東西に走る白馬山脈のほぼ中央，白馬山の西側に源を発し西流して大字修理川の上修理川集落で南西から流れ出た経谷川を合流し北西に向かい，松原の上松原集落の対岸で有田川に合する。水量豊かな渓流で，「続風土記」には修理川とあるが，「有田郡誌」には白馬川とみえ，本谷川ともいい，宇井苔・修理川の住民の大半は流れに沿って居住する。宇井苔から東25町の所（字白馬）に白馬瀑があり，高さ30間・幅１間３尺で，２段となって落下する。延坂の瀑（金屋町の次の滝）に譲らない壮観さであると記す。当河川に沿って日高郡に通じる道路は近年拡張整備され，国道424号に指定された。白馬山脈を越えて日高郡美山村川原河(かわはらごう)に至る住民待望の道路であるが，勾配が急で幅も狭く危険なことから，将来は県道たかの金屋線（現在未貫通）のルートに変更されると思われる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7172167