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高尾山
【たかおやま】


田辺市上秋津・秋津川に位置する山。標高606m。地質は古第三紀始新世音無川帯の砂岩層。田辺市域では槙山(796m)に次いで高く,市街地から威容が眺められ,市民のシンボル的な存在として付近の学校の校歌にも詠まれている。南斜面の中腹(約400m)から昭和6年に経塚が3か所相次いで発見され,合子・刀子・鏡筥等が出土した。平安後期に存在した廃寺との関連を示す資料といわれ,高尾山経塚群と名づけられている。南麓斜面一帯は田辺地方の古くからの果樹園の中心地で,晩柑類の生産では県下屈指。山頂には高尾山経塚記念塔が昭和11年にたてられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172276