100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

高積山
【たかつみやま】


和歌山市東部,紀ノ川南岸に突出した山塊。標高235.2m。古生代三波川系結晶片岩で構成される神奈備型の山容は和佐山とも呼ばれる。頂上に都麻都比売・大屋都比売・五十猛の三神を祀り,高三所権現ともいわれる神社がある。山頂から北北東にかけての線が古代の那賀・名草(なぐさ)両郡の郡境と考えられ,紀ノ川北岸の和歌山市・那賀郡岩出町の境界が古代の条里界線とほぼ一致し高積山を見通した線となっている。神社の南600mの尾根筋を城ケ峰といい,南北朝期に畠山氏によって築かれたという空濠・井戸・石垣などが残っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172298