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動鳴気峡
【どうめききょう】


田辺市稲成(いなり)町にある稲成川支流,荒光(あらびか)川の流域約400mの小渓谷,蟇岩群一帯の地質で新第三紀層の礫岩・砂岩・泥岩の互層地を形成し,裸地が多い。渓谷の両側には岩石群が列をなし,1条の滝もある。峡谷の南端に動鳴気断層が走る。荒光川の水源,岩口池とともに観光開発が行われ,遊歩道などが建設されて,新しいハイキング地として行楽客を集める。地名は流れが滝壺に落ちる音に由来し,江戸期の南画家の野呂松蘆が佳名を用いて命名したと伝える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172550