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左会津川
【ひだりあいづがわ】


かつては三栖川とも呼ばれた。田辺市域を縦貫する2級河川。伏菟野(ふどの)を源流部とし,田辺湾に注ぐ。総延長13.366km。当河川は大倉峡を抜けた後,長野および三栖・万呂両地区を経て,秋津町の青木で右会津川(旧秋津川,総延長17.954km)を合し,田辺湾に至る。なお,右会津川が合流する地点から田辺湾までを地元では会津川ともいう。流域は河岸段丘が発達し,白鳳期の三栖廃寺塔跡(国史跡)もあり,紀南で最もまとまった氾濫原には条里制地割遺構もある。明治22年の大水害後の河川改修で,部分的に流路付替えがなされた。また,明治末年まで当河川沿いに熊野街道中辺路(なかへち)が通っていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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