100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

百間山
【ひゃっけんざん】


西牟婁(にしむろ)郡大塔(おおとう)村東部にある山。標高999.5m。日置(ひき)川支流安川・前ノ川・熊野川の水源。太尾嶺(725m)・半作(はんさく)峰(893m)・百間山・法師山(1,120m)・大塔山(1,112m)と並び,紀伊半島南部の尾根,大塔山地を形成。地質は古第三紀砂岩層と砂岩・泥岩互層の乱泥流堆積物。熊野川上流百間谷渓谷は約5kmにわたり,大小の滝・滝壺・甌穴が発達。昭和41年県名勝・天然記念物の指定を受け,観光開発も進められた。かもしか牧場,一般用・健脚用の2つの遊歩道が設置された。付近一帯は深い山間部で,過疎化が進み,廃村になった集落も少なくない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7173293