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朝鍋鷲ケ山
【あさなべわしがせん】


日野郡江府(こうふ)町と岡山県川上村との境にある山。標高約1,080m。地元の江府町や川上村では,当山を朝鍋山と呼び,小鞍部を挾んですぐ南東にある1,020mほどのピークを鷲ケ山という。多分,これが本来の名称で,地形図作成時に両者が混同されて上記の名となったものであろう。岡山県に属する鷲ケ山の方は,鳥が羽を広げた形にも見えるが,朝鍋の意は不明。三平山・金ケ谷山に挾まれた偏平なドーム状の山で目立たない。川上村白髭から山頂への登山道があり,野土路越付近から山頂までは林道が通る。平坦な山頂の一画に展望台があり,大山(だいせん)方面の眺望がすばらしい。低木林が山頂一帯を占め,植生は比婆山・船通山などの西中国山地稜線に見られるものに類似し,自然度の高いものである。林床には,県下では稀なアスヒカズラが生育している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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