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芦津渓谷
【あしづけいこく】


八頭(やず)郡智頭(ちず)町芦津,千代(せんだい)川支流北股川に発達する峡谷。渓谷は大呂から堂本までの下の峡谷,芦津から三滝ダムまでの中の峡谷,三滝ダムより上流部の上の峡谷に分けられる。下の峡谷はV字状河谷を示し,穿入蛇行地形が見られる。中の峡谷では河床に巨岩,急流が展開し,急崖が発達する。中でも芦津発電所から1.5km上流にある高さ21mの三滝は,通常左右2筋の滝で,右が本滝,左が大滝。大滝は水量が減ると2筋になり,合計3筋の滝ができることから三滝と命名されたという。上の峡谷は花崗岩の巨岩が続き,ハイキングコースとなっている。渓谷一帯はカエデ・クヌギ・ナラ・ハゼなどの落葉自然林が残り,紅葉期にはマツ・スギの緑とのコントラストがすばらしい。氷ノ山後山那岐山国定公園に属し,近年には休養施設ができ道路も改良されて,訪れる人も増加している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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