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飯盛山
【いいもりやま】


八頭(やず)郡佐治村津無にある山。標高560m。三国山塊を被覆流出した安山岩の末端にできたピークで,きれいな円錐形をしている。この円錐部の比高はわずか100mにすぎないが,佐治川左岸の山麓階上に孤立しているため,郡家(こおげ)町方面からもその姿が眺望できる。山名は円錐峰の飯盛(飯を盛った形)に基づくものであろう。信仰上の性格を有したものと思われるが,当山を神体山とする古社の記録や伝承はない。現在では江戸末期に勧請された金刀比羅宮が山頂に鎮座する。山体はコナラ・クリ・リョウブなどの落葉広葉樹の二次林。山下を津無~津野間を結ぶ車道が通り,山頂の神社へ道が通じている。その一帯は,ナシ・茶の栽培を中心とするパイロットファームが進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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