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今木山
【いまきやま】


岩美郡国府町の国府扇状地の東端にある小山。標高88.9m因幡(いなば)三山の1つで,大昔に岡益神社の祭神大多羅大明神が甑山(こしきやま)とこの山を一緒にモッコに荷なってここまで来たが,途中で荷ない棒が折れてこの地においたものであるとの伝説がある。山体は安山岩・玄武岩質の凝灰角礫岩や,凝灰岩からなっているが,玄武岩の溶岩に覆われているため,浸食に耐えたものと考えられる。万葉のふる里にある山だけに歌にも詠まれ読み人知らずの「藤波の散らまく惜しみほととぎす今木の丘を鳴きて越ゆなり」の歌碑が庁集落の一画にたっている。北西山麓には法花寺の集落がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174307