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牛臥山
【うしぶせやま】


八頭(やず)郡智頭(ちず)町智頭の東北にある山。標高614m。地形的には北股川右岸分水嶺線の末端ピークにすぎないが,智頭町主邑部の背後にあって国鉄因美線智頭駅の正面に望まれ,かつては全山採草地で青々としたススキ草原の山容は美しく,町のシンボル的存在として智頭小唄にもうたわれた。特別な名称はなかったが,昭和初年に,牛のふせた背の姿に似るものとして命名され,山頂でその式典神事を行った。現在は火入れの停止により,アカマツ・コナラ・クリの二次林の発達が著しく,かつ,山腹にテレビ塔への林道ができたために,山容は大きくそこなわれている。身近なために町民のハイキングなどに利用される。山麓にはカエデの紅葉で知られる諏訪神社が鎮座する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174401