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大倉山
【おおくらやま】


日野郡日南町の東部に独立する山。標高1,112.0m。岩見川と大原川に囲まれた大起伏の山塊で,地質は主に花崗岩からなり,風化したマサ土が山麓に緩斜面をつくりペディメント状の地形を示す。山頂部には1,000m以上の峰を3つもち,周辺から山全体が望める。混合林を主とするが植林もよくされている。山麓部は大倉巡りと呼ばれ北西麓に下石見,南西麓に中石見,南東麓に上石見の集落がある。植生の保存がよく山頂からの展望がよい。山麓一帯は古くから砂鉄採取のための鉄穴(かんな)流しが盛んで,地形や地名にその名残を見せている。「伯耆志」によれば大蔵山とも記したが,これは山麓に文和3年の棟札のある大蔵大明神が祀られているのでこの名が付けられたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174537