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大平山
【おおひらやま】


御井賀平(みいがひら)ともいう。倉吉市上井北側に位置する日下(くさか)山の主峰。標高191m。北端の部分は田後(たじり)山(田尻山)とも呼ばれた。西麓には波々伎神社があり,伯耆(ほうき)二宮として古くから近郷近在の人々の信仰を集める。社叢はシイを主とする原始林で,ほとんど純林をなし天然記念物に指定されている。地質は花崗岩を基盤とし,その上を板状安山岩・玄武岩の溶岩が覆う。この板状安山岩を利用した古墳時代の石室古墳などの遺跡が山麓に数多く分布し,波々伎古墳群と呼ばれ,特に彩色古墳は考古学的にも重要である。山麓は緩斜面を利用したナシ園が多い。南麓に鳥取女子短期大学がある。山頂からの眺望がよく,三朝(みささ)東郷湖県立公園の観光の拠点として最近整備されている。当山には八上姫命に因んだ御井賀平の民話が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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