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淤岐の島
【おきのしま】


隠岐島とも書く。鳥取市白兎・内海の西,気多ケ崎の沖にある岩島。島の高さ数m。頂に生えていた老松も近時枯れ,鳥居と小祠のみ残る。島の中央部に割れ目に沿った水路があり,島を分断している。島の北側に千畳敷と呼ぶ波食棚があるほか,島の周囲に幅数m以下の波食棚がみられる。また崖の壁面には波の浸食によって様々な形のくぼみができて奇観をなし,海底の岩壁にも深いくぼみができている。また,島の南にも波食棚が海面の上下に散見され,ワニの背を思わせるように並ぶ。いわゆる白兎伝説は,このような地形から連想したものであろう。付近に大国主命が八上姫を訪ねた故事による恋島・恋清水・杖突坂(恋坂)などの地名が残る。白兎伝説に関係する白兎神社・不増不減の池・身干山などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174639