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面影山
【おもかげやま】


鳥取平野の南東部,岩美郡国府町との境界近くの平野に孤立する小山。標高100m。因幡(いなば)三山(今木山・甑(こしき)山・面影山)の1つ。今木山と甑山の男性的な姿に比べ,面影山は女性的な山容を呈している。「わがせこは面影山のさかひまにわれのみこひて見ぬはねたしも」の歌は,大伴家持が因幡国守として,当地に来ている時,坂上大伴女郎が家持を偲んで詠った歌といわれている。山の西側雲山からは植物化石(メタセコイア・クワ科・カエデ科など)を産出する。山麓には東今在家・大杙・雲山・正蓮寺・桜谷の集落が点在する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174703