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草代原
【くさだいはら】


草谷原(くさたにはら)ともいう。西伯(さいはく)郡の大山(だいせん)北麓,香取開拓地区及び鍔抜山の北西地区に広がる松林の発達した広大な原野。新期大山火山放出物火山灰が厚く堆積し,開析は進んでいない。傾斜はきわめて小さくほぼ平原状,大山火山灰が黒ぼく層となった酸性土壌であるため,農耕地としては不適当である。この原野に昭和21年香取開拓団が入植した。各地を転々と視察した結果,大山町岩伏地区(標高431.9mの岩伏山の南に広がる原野)を選び,三好団長以下120家族がふるさと香川県と第二の故郷鳥取県の2文字をとってその名を香取開拓地とした。その後多くの落伍者を出しながらも,現在,大規模酪農経営にも成功し,高冷地農業・大山芝などの特色ある営農方針により,安定した生活基盤を築くに至っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7175099