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国中平野
【くになかへいや】


県東部に位置する平野。千代(せんだい)川と八東(はつとう)川および私都(きさいち)川との合流点付近に広がる。北は霊石山とそれに連なる山地が標高300m内外の高度でさえぎり,南方は猫山そのほかの小起伏の山地がみられる。山地の下位には段丘が発達し,郡家(こおげ)・万代寺・船岡・今在家・渡一ツ木・曳田などの集落が分布する。段丘上には黒ぼくが発達し,土師百井廃寺遺跡や郡家町花原の古代窯業遺跡などが分布する。また,条里遺構らしい方格地割が認められ,当平野の開発が古くから行われてきたことが分かる。名称の由来は,平野の中心部にかつて国中村が存在したことによるという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7175121