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千丈滝
【せんじょうたき】


東伯(とうはく)郡赤碕(あかさき)町の船上山の東側にかかる滝。勝田川上流にあたり,大山隠岐国立公園内にある。滝を構成している岩石は,古大山(だいせん)の活動による外輪山形成時に船上山の溶岩の流下によってできたもので,柱状節理の発達した両輝石安山岩が東・北側の端に断崖絶壁をなし,屏風のように連続することから屏風岩と呼ばれる。この南方に雄滝・雌滝がある。滝名は断崖のことを「センジョウ」と呼ぶことに由来する。滝の飛瀑は約60mあり,水勢は凄絶をきわめるが,背後の谷が浅いので,夏になると滝の水量が急に減って「かれ滝」のようになる場合もある。滝の岩上には不動明王の銅像がある。船上山には3つの登山道がある。その1つに屏風岩を登るコースを屏風岩登山道と呼び,山頂から屏風岩のふちにたどりつくと「千丈のぞき」があり,そこからの景観はすばらしい。また,船上神社から滝の上に出ることができ,その場所を「滝のぞき」という。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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