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大山滝
【だいせんだき】


東伯(とうはく)郡東伯町一向の西,加勢蛇(かせいち)川の上流に位置する滝。大山地獄谷の水を集めて流れる水量豊かな山陰随一の滝。真夏でも身を切るような冷たい水が高さ37m余の二段滝となって落下している。河床には安山岩の溶岩があるため河川の下刻作用を妨げている。大山隠岐国立公園内にあり,滝の付近は大山の奥座敷とも,秘境大山滝ともいわれ,大山の自然が一番よく残る。一向ケ平から大山滝を経て川床に至るコースは中国自然歩道の一部になっている。一向ケ平より徒歩で20分程の所に大山滝つり橋(長さ45m・幅1m,谷底からの高さ30m)がある。大山滝から大休峠を経て大山寺へのルートは古くからの参詣道で,川床側には付近の村人の寄進造成による数百mの石畳が残されている。昔大山寺が栄えていた頃は東伯方面から大山寺への参道で,信仰の篤かったことをうかがわせる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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