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茶臼山
【ちゃうすやま】


国坂山とも呼ぶ。北条平野に孤立した山。標高93.9m。「伯耆民談記」に「むかし,鷲峰山はいまよりもっと高い山であった。伯耆の大山と背くらべをしたところ,大山の方が低かったので大山は大いにくやしがり,鉄の大杓子で鷲峰山の頭をすくいとって捨てた。その捨てた土が山になりこれが東伯郡北条町に孤立している茶臼山という」と山の由来にまつわる伝説が残っている。また,他の書物には,茶臼山は茶磨山ともいったそうで,次のような記事がみられる。「茶磨山と号することは,彼地いまだ開けざる前,只,平山の無木山にて一円に茶林なりき,此茶を国中に潤沢せしめ他国に迄も及びしゆへに此所を伯耆の茶林と称したり,茶の製造場といふの意を以って茶磨山といふと云へり」。山体は第三紀鮮新世の玄武岩からなる。山麓の東側には国坂集落,北側には大野集落がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7175966