花見山
【はなみやま】

小栗山ともいう。日野郡日南町と岡山県新見市との境にある山。標高1,188m。中国山地を構成する高山の１つで，山頂からの眺望はよい。日南町側の南麓に花見山スキー場があり，神戸上・鉄穴内(かんなうち)などの集落がある。西麓には県立日野産業高校演習林がある。東麓の谷底平野には国道180号が南北に走り，千屋花見がある。山名は，花見の裏山にあたることに由来するとも，花見山の花は段丘状の地形を意味する棚の転訛で，山麓の村，花口の見える山に由来するともいう。山腹にはカシワ低木林，風衝草原が発達，初夏のツツジは美しい。冬はスキー場として，また，夏はキャンプ場としても利用される。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7176509