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浜村砂丘
【はまむらさきゅう】


気高(けたか)郡気高町姉泊の西の鶴見坂から日光の西の櫛木ケ鼻まで,東西約3km・南北約1kmにわたる砂丘。砂丘中央部海岸寄りに短尾(みじかお)と呼ぶ岩山があって,砂丘を2分することができ短尾から南にかけて低地があり,昔の川の流路であったらしい。現在は人工により永江川が流れている。藩政期には砂丘の移動が著しく,飛砂のため「一村退転して荒野となり,寛文年間浜村温泉の所在地あたりに開拓農家が入植したが,砂丘の移動によって3~4度も居を変えた」(因幡志)ほどであったという。また砂丘の移動による地盤の圧密によって沼沢地帯の泥土が隆起する蛇持(じやもち)という現象がみられたという。現在は砂丘地背後の温泉街のみでなく,砂丘上にも旅館や会社の寮などの建物がたち新町を形成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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